ジョブキタ流!北海道転職白書 どう書く?どう言う?転職理由・退職理由の上手な伝え方

2023年8月18日 公開

転職の際、職務経歴書や面接では必ずと言っていいほど転職理由・退職理由について聞かれます。「正直に書いても良いのだろうか」「うまく伝えるにはどうすれば良いのか」と悩む方も多いものです。本記事では、そもそも企業側はなぜ転職理由を聞くのか、伝える際の注意点について解説したうえで、実際によくある理由と面接時の伝え方について解説します。

企業側は転職理由を聞くことで何を知りたいのか?

企業が転職理由を聞く目的は、長く自社で活躍してくれる人材かどうかを見極めるためです。転職理由には、前の会社を辞めた理由が大きく関わってきます。採用担当者からすると、転職理由を確認することで、あなたが何を重視し、どんなことにストレスを感じるのかなど、あなたの考えや人間性を知りたいと考えています。例えば、転職理由が「前の会社は残業が多く、プライベートな時間が取れなかったため」だったとします。この場合、あなたは残業が少ない会社を求めていると考えられます。しかし、自社が残業の多い環境であれば、面接官は「この人はうちに来てもまた辞めてしまう」と判断してしまうでしょう。
他にも、あまりにも細かい不満で退職していたり、前職への文句ばかりが目立っていたりすると、採用担当者は結局自社に来てもすぐに転職されてしまうと考えるかもしれません。採用担当者は入社後長く働いてほしいと考えますので、そういった心理を踏まえ、転職理由や退職理由を準備しておくことが大切です。

転職理由・退職理由を伝える際の注意点

転職理由や退職理由を伝える際は、何も考えずに思いのまま話すことは危険です。そのまま伝えるとどうしても後ろ向き、ネガティブな印象を与えかねません。ここでは前向きな表現への言い換え方や、伝える際の注意点を解説していきます。

志望動機と一貫性を持たせる
転職理由や退職理由は志望動機と密接に関わってくるため、内容に一貫性がなければ、採用担当者に疑問や不信感を持たれてしまいます。例えば、「頑張っても給与が上がらない」ことを退職理由とするならば、転職理由は「努力して実力があれば、給料が上がる会社で働きたい」と伝え、志望動機を「御社のインセンティブ制度と実力主義の制度を知り、チャレンジしたいと思った」などにすれば一貫性が生まれます。

ネガティブに言い過ぎない
たとえ今の会社に対して不満が大きかったとしても、ネガティブに言い過ぎるとあなた自身の印象も悪くなります。ネガティブな内容ばかり伝えていると「うちに入っても不満ばかり言うのでは」「人間関係を構築するのが苦手なだけでは」と思ってしまう面接官は少なくありません。自分以外に責任転嫁せず、「環境が整えばこういうキャリアを積みたいと考えていた」など、できるだけ前向きに言う様にしましょう。

ウソはつかない
転職理由・退職理由は内容をしっかり考えて伝えるべきですが、かといってウソをついてはいけません。ウソをついてしまうと、経歴詐称となってしまうことはもちろん、話の途中で矛盾が生まれてしまったり、つじつまが合わなくなってしまったりします。面接官は多くの人を見ていますので、ウソも見抜かれてしまいます。ウソをついたことがバレてしまうと、「信用できない人間」として評価は一気に下げられてしまうでしょう。

よくある理由と面接時の伝え方

最後に、よくある転職理由・退職理由と、面接時の伝え方について解説していきます。

会社の風土が合わなかった
風土が合わないと感じるということは、自分が活躍できる環境と現状との間にギャップがあるからとも考えられます。そのため、自分が本当に望むような働き方が現在はできておらず、志望企業であれば叶えられるような答え方をしましょう。例えば「上からの指示が絶対」という風土になじめなかったとしたら、「現在は、業務の裁量や工夫できる範囲が狭いと感じることが多くありました。新しいアイデアや発想を柔軟に取り入れながら事業を展開している御社に魅力を感じました・」などと、言い換えてみましょう。

給料が低かった
給料が低い場合も、そのまま伝えるとお金のことしか考えていないように捉えられたり、ネガティブな印象を与えてしまったりします。「自分の将来設計において、子どものためにも、より高い収入を目指し高いモチベーションで仕事をしたいと考えています。現職では毎年目標を達成していますが、収入はほとんど変わりません。御社では年齢を問わず、営業成績で大きな成果を挙げられれば、報酬や昇進に反映されると聞いています。御社でモチベーション高く仕事をしたいと考えています」など、仕事に対して前向きな姿勢を見せましょう。

業務内容に不満があった
業務内容に不満があったとしても、できるだけ志望企業での業務への熱意に変える必要があります。「現職では営業職をしており、お客様の課題をじかに確認しています。しかし、提供している商品内容や担当範囲などの観点から解決案を提示できないことも多くありました。御社の商品開発に携わり、お客様の立場に立った商品を世の中に提供したいと考えています」など、志望動機につなげましょう。

まとめ

転職理由・退職理由を伝える時にウソをつくのは避けたいですが、思ったことをそのまま言えば良いというわけでもありません。面接官からネガティブな印象を持たれないよう、本記事で紹介した注意点やポイントを踏まえ、前向きに表現することが肝心です。志望動機とも一貫性を持たせるようにしましょう。

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