応募 職務経歴書/ケース別の書き方例(サンプルあり)

バイト経験しかなかったり、職歴が多い場合の職務経歴書の書き方例をサンプル付きで解説します。

バイト経験しかない

仕事初子さん(仮名/25才)
希望職種/販売(アパレル業)
学生時代の就職活動で内定を得ることができず、これまでの職歴はホテルの宴会サービスや飲食店などアルバイトのみ。正社員として働くことを目指して、アパレルの販売職に応募しました。

(1)職務経歴書の冒頭に要約を付けましょう。今回のケースでは、卒業後に就職しなかった理由やこれまでしっかりと飲食店で仕事に取り組んできたことを要約で説明しています。
(2)自分が経験した具体的な職務内容と、仕事を通じて身についたスキルを説明しましょう。がんばったことや実績の紹介もGOOD。
(3)「志望動機」では、これまでの経験をどう生かして貢献するかを説明します。自分を採用することが、企業にメリットになると感じてもらうことが重要です。
(4)結果的にうまくいかなかったことでも、そこに至るまでがんばった姿勢が伝われば問題ありません。

バイトで得た経験をどのように生かすのか、しっかりアピールしましょう!
仕事初子さんのように、初めて正社員を目指す人が考えるのは、「バイト経験しかないのに、職務経歴書が必要なのか」ということでしょう。アルバイトの職種と応募する職種がかけ離れていれば、「むしろ出さない方が良いのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、結論から言えば、バイト経験しかなくても職務経歴書は用意しましょう。
大きな理由としては、大学卒業後に就職しなかった(できなかった)理由を説明した方が良いためです。採用担当者は、バイト歴しか書かれていない履歴書を見た際、なぜこの人は就職しなかったのかと疑問に思います。もし、何の説明もなければ「学生時代を怠惰に過ごしていたのでは?」と、疑われてしまうかもしれません。怠けていたのではなく、ホテルに就職するつもりだったこと。飲食業にやりがいを感じて仕事に取り組んでいたことを説明するためにも、職務経歴書を活用しましょう。

この経歴書のアドバイザー:北海道アルバイト情報社 キャリアアドバイザー/三浦 顕

異業種からの転職

経験無夫さん(仮名/34才)
希望職種/営業職
大学卒業後は、建築会社に就職。総務や人事の仕事を12年経験しましたが、顧客と直接触れ合うような仕事を経験したいという気持ちが芽生え、転職を決意。未経験ながら、保険会社の営業職に応募しました。

(1)前職で取り組んだことが具体的に書かれています。さらに、実績や成果は数字を入れることでエピソードのリアリティーが増します。
(2)従業員数や売上高などを書くことで、仕事のスケール感を表現することができます。同じ勤怠管理でも、従業員数10人と100人では印象が異なります。
(3)職務内容は箇条書きにするなど、見やすさを工夫することが大切です。各業務でどんな仕事に携わったかを説明しましょう。
(4)身につけたスキルをどう生かすのかを伝えましょう。「貴社の売上に貢献」など、具体的な目標を掲げてもOKです。

これまでに身についたスキルと志望職種との関連性を見つけましょう!
未経験の職種へ転職を目指す人が職務経歴書で気をつけたいのは、過去に携わった職種と希望する職種の関連付けです。前職で培った技術やノウハウがいかに優れていても、志望先でその技術を必要としていなければ、採用担当者も魅力を感じないでしょう。

この経歴書のアドバイザー:北海道アルバイト情報社 キャリアアドバイザー/佐藤宏平

職歴・転職回数が多い

職歴多子さん(仮名/35才)
希望職種/総務職
食品メーカーや灯油販売会社、家電量販店など、これまで数々の仕事を経験し、現在はタウン誌を発行する出版社に勤務。過去の仕事で培ったスキルを生かして、物流会社の総務職を志望しています。

(1)職歴の柱や自身の強みを冒頭でアピールしましょう。まずここを読んでもらうため、太字にして書体も変えています。
(2)転職回数が多い人は、時系列ではなく、携わってきた仕事の内容で経歴をまとめてみましょう。表を活用すると見やすくなります。
(3)どのくらいやったかが、わかってGood。
(4)仕事の実績や特にがんばって取り組んできたこと、などを具体的・客観的に説明しましょう。周囲からの評価なども効果的です。

書き方に工夫が必要!アピールしたいポイントを絞ることも大切です。
転職回数が多い人は、まず職務経歴書の書き方に工夫が必要です。時系列で書かれたものは、これまでの歩みを説明するのには効果的ですが、羅列するだけではアピールポイントも埋もれてしまいます。一見して職歴が多いと分かる書き方は避け、3分程度で理解できる文章量にまとめましょう。
職歴多子さんの場合、携わってきた職種が2種類に分類できるので、キャリア別の職務経歴書がオススメです。応募職種に近い「業務・生産管理の経歴」として食品メーカー、灯油販売会社で携わった仕事と身につけたスキルをまとめ、これまでの経験が入社後に活かせることをアピール。さらに「販売促進営業の経歴」として他の経歴をまとめ、プラスアルファの資質をアピールします。
職歴が多い人は、場当たり的な転職ではなく自分の“強み”を生かしてきたことを職務経歴書でアピールするのが重要です。過去の仕事を振り返り、身についたスキルやがんばったことを探せば、きっとあなたならではの“強み”を見つけられるでしょう。

この経歴書のアドバイザー:北海道アルバイト情報社 キャリアアドバイザー/川上睦子

1枚で差がつくカバーレター

応募書類の仕上げとして添えたいのがカバーレター。書き方は一般の手紙と同じで手書き、縦書きが基本。「拝啓」で始まり時候の挨拶、本文、「敬具」で締めくくる。日付と署名、応募先企業の名前も忘れずに。
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